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2012_12
24
(Mon)00:00

聖夜に愛しき煩悶を【前編】

クリスマスssです

今回も現代パロ

設定は社会人編と同じです

同時に拍手お礼文を
クリスマスバージョンに24日、25日限定で変更します

携帯からは見られませんので
PCからでお願いします



クリスマスとは言わずと知れたイエス・キリストの降誕祭だ
だが日本では恋人の日として祝われていることの方が多い様に思う

だからこそこの時期に恋人と呼べるようなものを作ることはなかった
この時期が来ると自分の恋人の席に収まろうと
虎視淡々と狙う周囲の女たちの
吐き気のするような欲望が明け透けしていたからだろうか

けれど今年は少し心持ちが違う
どんな事をすれば喜ぶのか
何をすればあの笑顔が見られるのか
そう考えるだけでも楽しくて
恋人の日と呼ぶのもあながち悪くはないなと思い直していた時だった

 * * * * *

「25日は休みたい?」
「はい。駄目でしょうか」

そう話してくるのは
自分が治めるグループ会社のビルの清掃会社にアルバイトとして勤めている少女
とあることから彼女の弱みを握り
半ば強引に必要な時に自分の偽りの婚約者として演技してもらっている
そして今、黎翔が最も気になっている女性だ

今年は祝日が日曜に重なり
翌日のイブである24日が振替休みになるという連休になっていた
よくよく考えれば土曜日もあるのだからちょっとしたクリスマス連休だ
うまくいけば金曜日の夜からでも一緒にいられたかもしれない
金曜の夜から月曜の夜までほとんど丸3日恋人と過ごす
それは何て甘美な日々になることだろう

けれども現実はそううまくはいかなくて
仕事命の彼女に会えるのは普段ならばこうしてアルバイトに来た時だけ
初心な少女にまだまだそんな甘い関係に持ち込めるわけもなく
だからこそ平日の25日に少しでも顔を見られればと期待していたのも事実
仕事終わりにでも軽く食事にでも誘えればと淡い望みを抱いてはいたのだけれど
その希望はあっけなくも崩れ去った

もしかして他に先約があるのではと考えたくない事に気付いてしまい
うっすらと不機嫌さを返答に滲ませてしまったのは仕方ないともいえる

「…何か、あるの?」

だけれども応えてきた彼女の返答はとても彼女らしいものだった

「クリスマスは稼ぎ時ですから!」
「…へ?」

夕鈴曰くケーキ屋で22日の土曜日からケーキ販売のバイトをするらしい
なるほどこれは夕鈴らしいなと笑みを浮かべて了承の意を伝えた

 * * * * *

「だからって不機嫌にならないでくださいよ」
「これが不機嫌にならずして何と言えるんだ」

そんなクリスマス当日
黎翔の機嫌は最高潮に悪かった

愛しい意中の少女に会う事は我慢して
彼女がバイトだと言うのを優先させた

そして用意していたクリスマスプレゼントは翌日の26日に渡せばいいかと結論付けた
そちらの方が意識せず受け取ってもらえるかもしれないという
期待も込めてということも一つの理由ではあるのだが

そんな中で組み込まれたのはとある会食

相手はとある取引先の社長だ
クリスマスに予定のない事をどこからか聞きつけ
それなら是非にと誘われて行ってみれば何のその
その場にいたのはその相手と同伴していたそこの娘
ありありと意図が透けて見えるその食事に一気に気分を害したのは当然ともいえよう

会いたい人には会えないのに何故あんな娘に会わなくてはいけないのだ
見た目だけは清楚にしていたが眼に宿っているぎらついたものに一気に気分が降下した
冷気を漂わせ始めた黎翔に青褪めた相手とそこの娘
急な仕事が入ったからと酒も飲まず食事もそこそこに退出してきた

「ああ、ゆーりんにあいたい」
「仕事だと言っていたから無理でしょう」

さっくりと切り捨ててくれる秘書を一睨みしながら黎翔は視線を外に向ける
車窓から見える流れゆく景色は全てきらきらと輝いている
そんなクリスマスのイルミネーションがもはや忌々しくさえ感じる

ぼんやりと外の風景を眺めながら信号待ちで停まったところで目に入ったその一角
そこで目にしたとある風景に黎翔は目を見開いた

 * * * * *

「いらっしゃいませ!ケーキはいかがですか?」
「…なに、してるの」
「へ?え?あ!か、会長!」

急いで路肩に車を停めてもらい目的の場所に行ってみれば
そこには外で売り子をしている夕鈴が居た
思わず声をかけてしまえば驚いて目を見開いている

「え?先日言ったケーキの売り子ですよ」
「いやそれよりも」

問題はその格好である

頭には先っぽに白いぽんぽんのついた紅い三角帽
そしてコートを羽織っているとはいえ着ている衣装はサンタの格好だ
ここまでは問題ではない
クリスマス時期によく見る光景だ
そう。問題は腰から下である
見えているのはとても目を引く色白な太腿

何故下の衣装がミニスカ

普段から露出の少ない服を好むからか
日に焼けていない魅惑の白い太腿がとても目に毒である

「…あの、会長?」

そして夕鈴の言葉に黎翔ははっと気を取り直した
なんだかんだと言いながらもそこに魅入ってしまっていたのである
怪訝な顔をして問いかけてくる夕鈴に
こほんとひとつ軽い咳ばらいをして取り繕った

「…寒くないの?」
「え?はい。コートも着てますし実はカイロも何枚も貼ってるんです」

えへへへと照れくさそうに笑う夕鈴に
黎翔は曖昧に笑みを返した

「それよりも会長はどうしてここに?」
「え?ああ、ちょうどこの近くを通ったら夕鈴を見つけてね」
「そうなんです「サンタのおねーちゃん一個ケーキ頂戴」あ、はい!どれになさいますか?」

黎翔への返答の途中でケーキを求める客が来たようだ

すっと体をずらし夕鈴の接客姿とその客を眺める

買いに来たのは20代後半ぐらいの男性
にやにやと夕鈴のサンタ姿を眺めている
視線の先はもちろん夕鈴の太腿に向けられている

そんな男の視線に気付くことなく夕鈴は笑顔で接客中だ
黎翔はその脂下がった男の顔に殺意を覚えた

それは私のだ
厭らしい目線で見るな

とりあえず自分も先程魅入っていたことは考えないようにした



【後編】は25日に更新します

…目線がおっさん陛下(笑)
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